横浜国立大学大学院修士課程で勉学中のAzamatDavletaliev(男性)さんとBurulMaimerova(女性)さんから、日本にはあまり知られていないキルギス共和国についての話を聞きました。
キルギス共和国は1991年にソ連解体の時に独立した中央アジアの国で、東は中国、北はカザフスタン、西はウズベキスタン、南はタジキスタンに隣接する。面積は日本の1/2を越える19万平方キロメーターあるが、人口は横浜市より少し多い程度の500万人弱。7000メートルを越す高い山と大きな湖が豊富な美しい国。現在も一部に残っている遊牧民族特有のパオの生活様式は移動に便利で、家の中には、富を表すとされる色鮮やかな絨毯や毛布などが積み上げられている。音楽好きの国民は色々な音色や形や種類の楽器を奏でる。独特の芸術作品としては、キルギスの歴史を語る口承文学マナスが、伝えられている。食べ物は主に羊の肉とパンから作られる。
1991年以前は旧ソ連に依存していたので、ソ連崩壊により更に経済が悪化した。農産物加工、鉱物資源、水資源によりかろうじて支えられている。貿易相手国は近隣のカザフスタン、ウズベキスタン、ロシア、中国、ドイツなど。GDPは少しばかりあがってきているが平均月収は約50ドルという低賃金で外国負債に負っているところが多い。2005年3月の革命でそれまでのアカエブ大統領が退任し、野党のバキエフやクロフが民衆の支持を得ており6月に選挙の予定。その背景には社会全般的な貧困と政府の腐敗、それに対する人民の不信がある。
お二人の來日の目的は、日本の戦後の崩壊からの復興と開発に学び、キルギスの貧困を何とか救うために役立てたいということです。答えの一つとして、日本国民の勤勉さに印象づけられたということです。
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