緑園地区 地域福祉保健計画 研修会 | |
第2部 「障がいの理解」 | |
相手を尊重するという「共感」を持ってほしい |
この研修会は、第2期泉区地域福祉保健計画(平成22〜27年度の6年に亘る中期計画)の4年目にあたり、改めて緑園地区の福祉活動を考えようと企画されたもの。第1部 「脳を守る」に続き、第2部 「障がいの理解〜地域での暮らし〜」を泉区障害福祉自立支援協議会会長で(社福)ぴぐれっと施設長でもある伊東宏信氏が講演した。 伊東氏は、今日の狙いとして、「ちょっと聞いて、知った」「ちょっと分り、理解した」「これから、見守ろう」「ボランティアをやってみよう」の、どれかの段階に至ってもらったら嬉しい、と語る。 まず、知的障がい者が通う「通所施設」が、どんなところか理解してほしい、と泉区にある施設を地図で示す。そこで当事者たちが行っていることとして「集まって助け合ったり、励まし合ったり、時にはケンカもあるが、みんなで力を合わせ、仕事や活動をしている」、と紹介。
障がい者にとって、それぞれが持つ障がいによって異なってくるが、制度・慣行・観念・事物といった社会的障壁という、彼らの日常の生活、社会生活面でのハザードを受けることになる。障がい者になるということは、健常者が決めた社会制度、周りがきめたものであって、自分のせいではない。誰でもが明日は障がい者になるかもしれない。もし障がい者になった時、「努力して、何とか頑張って、みんなと同じように…」などといわれた時、どんな気持ちになるでしょうか。努力は無駄ではないが、本当に理解をして、その人のことを分かって言っていることだろうか。外国で災害に合い、知らないその国の言葉だけの中で、自分一人の場合を想像してほしい、と語る。 他人と関わり支援するには、受け止め、否定せず、その人の望むことと自分のできることを勘案し、相互に安心と自信、経験が必要だ。時間、場面、知覚を共有し、相手の背景を否定することなく、尊重出来るか、といった「共感」が大事だ、と語る。 |