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日本人の知らないスペインのいろいろ
緑園国際交流 第81回 トークサロン

スライドを指し示しながら説明するレベカさん
スライドを指し示しながら説明するレベカさん
 “昨年の9月に日本に来ました。日本に来てから日本人にいつも、「どこから来ましたか?」と聞かれます。「スペインです。」と答えると、みんなびっくりして「おお、スペイン!! レアルマドリード、パエーリヤ、サグラダ・ファミリア、フラメンコ」などと言います。これは日本人がスペインについて知っている全てのようです。でも今日私は日本人の知らないスペインについて説明したいと思います。” と語るのは、スペイン・サラマンカ大学からの交換留学生としてフェリス女学院大学で勉学中のレベカ・バケロ・ソイランさん。

 緑園都市コミュニティ協会(RCA)国際交流委員会主催の第81回トークサロンが、6月27日(土)午後、緑園クラブハウスで行われ、今回はレベカさんの登場。パワーポイントを準備して、スペインの地理、気候、古代・中世・近代・現代に至る歴史、言語、料理、文学、美術、世界遺産となっている建造物、祝日、バルセロナ・オリンピック、セルビアのEXPO、自分の出身都市と幅広く、また細部にわたって全て日本語で説明していた。

 歴史的には、いろいろな民族がスペインを統治し、その中でローマ統治がいちばん文化、法、言葉などの面で影響が大きい。イスパニアというのは「うさぎの土地」という意味。イスラム支配の時代、1492年キリスト教徒による支配確立、コロンブスの新大陸発見、ナポレオン時代、フランコ独裁やEU加盟など、世界歴史そのものを思い出させる内容であった。牛追い祭りのSan Fermin、1週間伝統服で飲み食い歌い踊るFeria de Abril などスペインならではの祝日。オリンピック、Expo開催とスペイン新幹線AVE開通などで世界にスペインの力を示した、など日本の1960年代を想起させるものなどもあった。
レベカさんのお姉さんも、日本で勉学中


 レベカさんの出身の町サラマンカはCastilla Y Leon 州の15万人都市でユネスコ世界遺産の街。サラマンカ大学は1218年創立のスペイン最古の大学でヨーロッパの中で大学というタイトルを得た最初の大学とのこと。在学中に現在在日中の姉と来日、各地を回り、本来好きだったアニメはもとより日本が大好きとなり日本留学を決めたこと。スペインでは日本留学が極めて異例なことから、友人たちを大変驚かせたことなどを語っていた。

 質疑では、「息子が近々スペインに旅行するが、治安面や食事でのアドバイスは」「スペイン気質は一口で言うと ?」「日本人の嫌いな面は?」など答えにくいものもあったが、ある時は考え込みながら、また参加していたお姉さんと顔を見合わせ同意を求めながら、丁寧に答えていた。

 今回、参加者はフェリス女学院大学の留学生、日本人学生だけでなく、緑園住民の特に女性が多く、総勢50名となり、途中椅子を増やすほどで、近年になく盛大な会となっていた。
終了後、有志で記念撮影
終了後、有志で記念撮影