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蒼い空と誇り高き狼の国の使者からのメッセージ

緑園国際交流 第75回 トークサロン

トクトホさんと通訳の松木さん
 緑園都市コミュニティ協会(RCA)国際交流委員会が主催する75回トークサロンが126()午後、緑園クラブハウスで開催された。
 今回のゲストスピーカーは、蒼き狼の国モンゴルから神奈川県衛生研究所に招聘研修生として昨年8月に来日し、同県国際交流研修センターで寮生活を送っているチメドドルジ バットトクトホ(Chimeddorj Battogtokh:通称トクトホさん)。トクトホさんはモンゴル健康科学大学において免疫・細菌学の講座を担当しているだけあり、バリバリの研究者肌という印象。

 チンギスハンの時代、モンゴル革命から現代まで、中国からの領土侵略にいたるモンゴルの歴史、広大な国土、低い人口密度、民族、教育、言語、ロシアと中国の両国の影響が大きい政治的背景、地理、自然環境、豊富な鉱物資源、遊牧民と都市部の人々の生活、家畜、食事、正月行事(ツガーンサル)、夏の祭(ナーダム)の競技、相撲、弓、競馬など幅広いないようを熱く語っていた。
「歴史的にも自然地理的にも美しい国モンゴル、伝統を保持しつつ、若者が多く発展しつつある国モンゴル、私はそのような国に生まれたことを誇りに思っています。」と愛国心に満ちた強い表情で語っていた。

 スピーチは全て英語であったが、パワーポイント原稿などスピーカーとの事前打ち合わせも無い中で、松木さんの適切かつ丁寧な通訳により、約1時間半を長く感じさせない程であった。出席者の中には、英語に堪能でスピーカーと同じ研究分野に精通した人やモンゴル観光経験者やモンゴルに興味を抱いている人などもいて、活発な質疑応答がなされていた。鳥インフルエンザの話や、モンゴルの自然や社会環境を再認識させられた話、モンゴル人から見た日本人像、モンゴル語の筆記体の紹介、モンゴル人の宗教観、朝青龍と白鵬のどちらが好きかなどトクトホさんの人柄が現れたようなユニークな応対などもあり、終始なごやかながら、密度の濃いトークが交わされた