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現在のフランスの紹介と分析 |
緑園国際交流 第80回 トークサロン |
スピーチのタイトルは「現在のフランス紹介と分析」。当初通訳を付ける必要があるかの問合せに対し、来日して半年しか経っていないが、2.5年日本語の勉強をしてきたこと、且つ日本に来ているため、全て日本語で、との返事であった、という。スピーチの方は原稿を見ながらが多かったが、日本語のパワーポイントを使い、質疑応答も含め、全て流暢な日本語で通していた。 今回は横浜国大経営学部の講師で留学生の世話をされている国際プログラム室長のアンドラディ・久美先生とレミさんのチューター役の柴田将光さんが付添いも兼ね参加していた。 現在のフランスについて、日本の例を出しながら、その比較の上で紹介していた。日本の若い人は、政治に興味を持たず、政治家は別世界の人たちのように考えているようだが、フランスでは政治家は身近で、政治について若い人も熱く議論することが多い。日本のジャーナリストは、良いことはあまり報道せず、悪いことは小さいことでも、おおげさだ。そこでの主張が、社会一般を方向づけているようで、民主主義の点で疑問を感じる。 フランスでは家族第1、仕事はその次。日本人が正確なのに対し、適当だ。バスなど乗り物に乗る場合、日本では並んで順番に乗るが、フランスでは一斉に殺到する形だ。いやなことに対しては、すぐ良く文句を言い、やっても変わる訳でもないのに、デモやストを直ぐする。アラブ系移民が多く、格差から犯罪の多さ、安全問題がある。 日本では塾が多いが、フランスでは授業について行けない子が行き、その講師も教師がやっている。日本の大学生は部活やサークル活動などやっていてアクティブだ。フランスではスポーツの部活はあるが、サークル活動はないし学園祭もない。生理的面では、体温は日本人の36度cに対し37度cと平均して高い。 自動販売機は街路にはなく、大きい缶もので冷たいもので、しかも選択肢も少ない。街にはごみ箱はあちこちにあるが、分別していないし、家庭ごみも分別の種類は少ない。 ユーモアの観点では両国まったく違い、フランスでは一人での語りだが、日本には落語、漫才などあるが、特に漫才は大声で叫んだり、内容的にも自分には魅力的でなく、知的とは感じられない。 質疑では、日本語への留学の意図や卒業後の予定、日本人の学生との勤勉度比較、ワイン派かビール派か、多くの国と国境を接し、他民族での問題はなど、多くの質問に丁寧に答えていた。今回はフェリス女学院大学の留学生も多く参加していたこともあり、華やいだ雰囲気の会となっていた。 |