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フランスは、パリだけではない! |
緑園国際交流 第123回 トークサロン |
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緑園都市コミュニティ協会(RCA)国際交流委員会が主催する第123回トークサロンが1月28日(土)午後、緑園クラブハウスで開催された。今回のゲストはフランスから昨年の10月横浜国大に留学生として来日、現在大学3年生のマチュ―レヌアールさん 今日のテーマは 「フランスはパリだけではない」。 「ノルマンディー」、 この地域は海に面しています。この地域はノルマン人が支配していましたが、11世紀ごろにヴァイキングが上陸し、12世紀にはイギリスを支配下に置きました。その後13世紀にフランスに統合されます。資源が豊富で美しい砂浜があります。ロマン様式の建築物は、戦争により多くは破壊されました。ノルマン人の建築物ではモンサンミシェルを見て欲しいです。印象派のモネ、ルノワール、マネも有名です。海に近く魚介類の料理とリンゴ酒、シードル、カルバドスが有名です。 「ブルターニュ公領」、半島に位置し、フランスの他の地域とは隔離された地域です。大西洋の風と波で地形が作られました。中心のブロセリアンドの森は魔力があることで有名です。寓話で魔術師メルリンが住み、さらに霊魂の世界を覗くことができる湖も存在します。壮大な森がブルターニュの人々を守っているのです。さらにカナダの歴史は、ここから始まります。カナダを発見したジャックカルティエはこのから旅立ったのです。 「プロバンス」、この地域は紀元前6世紀にギリシャ人に植民地化され、その後紀元前2世紀にローマ帝国に編入。ローマ帝国崩壊後はフランス王国に攻撃されるまで独立していました。そのためフランスの中でもラテン系の影響があり、ローマ帝国期の古城マジール大聖堂、セナックの大修道院、マルセイユロンシャンの宮殿、ノートルダム聖堂が残りました。この地方はロマネスク芸術が有名です。フレジェスの大聖堂、修道院、セナックの大修道院は有名です。そしてマルセイユはフランスで最も古い市です。アビニションは世界で唯一ローマ法王が居住しました。料理はイタリアの影響を受け、ピザ、ブイヤベースが有名です。 「オーベルニュ」、フランス中央山塊に位置しています。周りを山々に囲まれた土地で雨が多く、巨大な森に覆われた地域圏です。2000年以上前からフランスの祖先ゴート人が住んでいましたが、紀元前1世紀にローマの保護下となりラテン文明を受け、その後フランスとなります。首都のクレルモンにはミシュランタイヤがありますが、ミレラルウオーターのボルビックが有名です。オーベルニュにはロマネスク教会が多く存在します。モーリアックの聖堂、オルシビアルの聖堂、鐘楼があります。質素な暮らしと広大な土地、教会で祈る質素な暮らしがそこにはあります。 「アルザスロレーヌ」、この地方はあるときはドイツ領、あるときはフランス領でありドイツ、フランスの影響を常に受け、独特の文化が構成されています。アルザスの料理はドイツに似ています。南部は森が多く野生動物の宝庫です。北部はラン河川水源とした草原と深い森、ブドウ園も多くあります。アルザスの首都はこのラン川の土手にあります。ここの大聖堂は82mの塔、ゴシック様式の建造物、巨大な時計、これらはフランス様式の傑作です。この地方は多くの戦争の場となり、このため要塞が点在しています。フランケンシュタイン城、リヒテンベルグ城、オークニクスブール城などです。 参加者から質問で、カソリック教徒、プロテスタント教徒の比率、移民の比率など質問に関しては、フランスでは調査はイリーガルとなるので、正確な数値は分からないと。 マチュ―レヌアールさんは、父上がアルザス地方で、母上がノルマンディーとのことです。来週から試験が予定されている中で詳細なプレゼンを作成され、参加者からは資料の要請が多数ありました。参加者数31名、非常に活発なトークサロンとなりました。 |