緑園都市コミュニティ協会(RCA) 国際交流委員会主催の「ミニ・トークサロン」が、フェリス女学院大学祭の地域交流企画として10月31日(土)の午後、同大学内で催された。今回参加したのは、同大学で勉強中のスロバキア、インドネシア、中国、ドイツ、韓国からの留学生5名。毎年、当大学祭に合わせて8年間続いていた「留学生座談会」を、今年は趣向を変えて行われたもの。
留学生 |
出身国 |
スピーチ・テーマ |
ソリヴァルスカー ペトラ |
スロバキア |
スロバキアの伝統と習慣 |
セッリ コドゥリヤー |
インドネシア |
インドネシア人の学生生活 |
袁 蘊白 |
中国 |
中国と日本の結婚式 |
トゥロング メギー |
ドイツ |
ドイツと日本の食べ物に
対する 考え方の違い |
河 眞珠 |
韓国 |
韓国料理 |
昨年までは、自己紹介、出身地・故郷についての紹介やお国自慢、日本の印象などについて、それぞれが語り合っていたが、今回は各自思い思いのテーマで語ってもらったことで、話題は多岐に亘っただけでなく、それぞれ深みのあるスピーチとなっていた。
チェコと分離独立した中央ヨーロッパの国「スロバキア」ではクリスマスがもっとも人気のある行事であることから、それに関する習慣が多く、そのひとつに、家族にだけでなく、食事ができない人が訪ねてきたときに提供できるようにプラスして料理を用意するとのことで、民族の寛容さがしのばれる話をしていた。
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留学生の話を聞く人たち。 |
下宿で集団生活をするのが一般的なインドネシアの学生は、ほとんど料理をせずに外食。洗濯物は手洗い、床掃除も箒でなど、いつも助け合いながら生活している。
日本の結婚式の場面で、花嫁が両親に感謝の手紙を涙ながらに読み上げるシーンを見て感動したことから、日本の結婚式を調べるだけでなく、自国中国の結婚について、古代の、また少数民族のしきたりなど調べたことを詳しく話していた。特に、5千年間、中国の伝統的婚姻風俗である、結婚に至る6つの段階の「六礼」を詳しく説明していた。
一般に欧米人は「生きるために食べる」との意見だが、日本人は「食べるために生きている」と考えているようだ。たとえば、名物の○○狩り、お土産、テレビの料理番組の多さ、雑誌・テレビ・インターネットで地方の特別料理、お勧めレストラン紹介などに表れている。長い行列や値段の高さにもかかわらず。ドイツではレストランの前で待つ習慣はない。ドイツ人の旅行の目的は料理ではなく、異なる文化・歴史を知ることで、土産ははがきを送ること。ドイツには四季もありますが、野菜・果物は一年中同じものだが、日本では、季節季節にその時の食べ物がある、ということを強く感じたと語っていた。
キムチや焼き肉などについて、韓国と日本のものとの違いなどについて、話していた。パワーポイントを使っての人もいたが、5人とも流暢な日本語で話していた。
また、今回は横浜ケーブルビジョン(YCV)もビデオ・カメラ持ち込み取材に来ていた。
RCAでは、緑園地域内にあるフェリス女学院大学祭へ地域団体として参加し、このイベントだけでなく、RCA紹介のための写真パネル出展も行っている。また、日ごろから日本で勉学する留学生への側面からの支援として、地域住民との交流を進めている。 |
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