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修復が続く カンボジアの象徴、不朽のアンコールワット
〜 緑園国際交流 第70回トークサロン 〜

Sam Peou さん
 カンボジアと同国の象徴で世界遺産ともなっているアンコールワットについて、神奈川県の招聘で昨年8月に来日し、歴史建造物修復・保存技術について上智大学および湘南工科大学で研修中のサン・パウさんがパワーポイントを使い語ってくれた。

 これは緑園都市コミュニティ協会(RCA)国際交流委員会が2月24日(土)、緑園クラブハウスで開催した第70回トークサロンで行われたもの。

 パウさんは、アンコールワット西参道の修復事業に携わっており、3期に亘る工事の第1期が今秋に完了する予定だが、このプロジェクトだけでも何年にも亘るとのこと。
アンコールワット参道の修復工事
参道の修復工事


 ベトナム、ラオス、タイに接したカンボジア王国の面積は181千平方キロ(日本の約半分)、宗教は仏教、言葉はクメール語などの紹介に始まり、王宮や国会など伝統的、現代的建物、電気・水道・ガスのない田舎の生活風景、乾期と雨期の気候、食物とネゴで決まる売買価格の市場の様子、自転車・オートバイ主体の交通状況、サッカー、ボクシング人気スポーツ事情、黄金色が一番貴重だとするカンボジア・カラーなどについて詳しく語ってくれた。

 1953年独立後、ポルポト政権下での内戦で人口の3分の1に当たる200万人が虐殺されたとも言われているが、現在は人口増加が続き、1300万人強になっている。結婚については、親が子どもの小さいころから心がけて探し、相手を決めてくる慣わしで、現在でも70%ほどとのことだが、パウさんは自分で決めたとのことだった。