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緑園サロンの安心できるシルバーライフ講座 第5回 |
老いに向き合う心の在り方 |
高齢期の生き方とメンタリティ |
長寿に影響する要因として、遺伝と環境があり、そのうち75%は環境。環境には居住している場所などの生活環境と性格が大きく影響する生活習慣があろ。性格と長生きとの関係についての、いろいろな研究から言えることは、外向性、誠実性、調和性、開放性、神経症傾向という 5つの側面が大きく関連しているといえる。それぞれの性格と行動特徴を理解し、自分の性格と心の在り方を見つめ直してほしい、と語るのは、(独法)東京都健康長寿医療センター東京都老人総合研究所研究員の増井幸恵さん。
高齢者が増加する中で、前期高齢者(65〜74歳)、後期高齢者(75〜84)、超高齢者(85〜)、百寿(110〜)、超百寿(110〜)の年代ごとに特徴がある。また3つの危機ともいえる転換期がある。@社会的立場からの引退期(ぬれ落ち葉、空の巣症候群)、A体力低下などの健康の危機(病気、虚弱状態)、B死の危機(自分だけでなく家族友人など)。
こういった背景の中で、性格と長寿との関係の各種調査から言えることとして、特に外向性、誠実性、開放性が関連性が高いとしていた。また、高齢になるとともに身体機能の低下があげられるが、虚弱でも幸福感を高く保っている高齢者が高い比率でいる現実と、それに対する調査から、一人でも楽しめるといった「孤独感の超越」、見栄を張らない、過去の自分に拘らないといった「自己概念の超越」、考え込まない、無為自然・無理しないといった「不安の超越」など、心の持ち方・あり方が、そういった背景にあるとしていた。 .
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