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野原すみれさん |
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日本はまさに超高齢社会。人生50年ではなく、100年の時代に。世界にモデルはなく、これからの生き方は今後の参考になるもの。また男の介護の時代に入ってきた。すでに男性が介護の30%を担っており、今後ますます増えていく。介護による悲惨な事件も報道されているが、まず男性によるもの。一人で抱え込まず、身内、近所、友人、親せき、包括支援センターなどに相談や助けを求める。一人で無理をすると、病気になったり、虐待など不幸を招くことになる。話し合い、互いに傾聴し合える友人、知人、絆が必要だ、と話し始めるのは野原すみれさん。
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高齢者中心だが、若い女性もいました |
緑園サロンが、創立10周年記念講演 『上手な人生の下り方』 を6月14日(木)午後、緑園地域交流センターで開催。講師の野原さんは、老い仕度、死に仕度は早めに準備を、として@老後の資金に自分名義の財産(800〜1000万円)を確保する
A判断能力のあるうちに、延命処置、遺言などを公正証書ではなくても、自筆証書に書いておく B死亡後のこと(葬式・納骨など)を話合っておくことを、ぜひ自分の終末と死後の争いを無くすために行ってほしい、としていた。
おば捨て伝説の話から、高齢者は戦中・戦後の困難を切り開いてきた人生の達人、堂々と自信を持って生活を、健康に良いものは何でもやってみよう、自分の経験からも家族内といえども有償介護の導入を。あの世に持っていけない金を活かして使うことで介護の悲惨さが軽減されるし、結果としてハッピーな結果になる。最後に、美味しい料理を十分食べ、気持ちよく寝そべっている『103歳のおじいさんの願いとは』と語りかけた。正解は「いいばあさんが通らんかな」でいくつになっても食欲と色気が大切だ、とした。
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緑園サロンの飯塚壽子代表 |
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緑園サロンは、知り合った仲間と元気なうちに、やがて誰にでも訪れる「老い」に向き合って、共に考え、学び、共に老いるというコンセプトで「安心できるシルバーライフ」
講座を創立5周年記念としての講演会(「住まい」「健康」「認知症」「メンタル面」など6回)を開催した。今回、10周年を迎えるに当って、人生の締めくくり、纏め(終活)として、美しく・心豊かに老いるためのヒントになれば、ということで「上手な人生の下り方」をテーマに行うことになった、と緑園サロンの飯塚壽子代表は冒頭のあいさつで語っていた。 |