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熱演する末永匡、貴与夫妻 |
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雨に加え強い風も吹く中、続々と会場に入っていく。会場の席は埋まり、追加のイスを出しても後ろには立っている人、スタッフの中には会場外にいる人も、といった大盛況。ピアノとクラリネットのしんみりとした、また力強い調べに、観衆は皆うっとりと聴き、もうこれで終わりといった感じでの開演からアンコールまでの時間を堪能していた。
緑園サロンの10周年記念ハートフルコンサートが7月12日(木)午後、サンステージ緑園都市西の街コミュニティセンター・ホールで開かれた。
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挨拶する飯塚代表 |
演奏者は、ピアノ末永匡さん、クラリネット末永貴与さんのご夫婦。お二人とも、フライブルグ国立音楽大学で研鑽後、国際的に演奏活動を行うとともに、大学等で後進の指導に当っている。
ピアノとクラリネットのコラボ、時にピアノ独奏で、一つ一つの曲にコメントを加えながら演奏。優雅な雰囲気の曲、音がちりばめられているように感じられる曲、美しい・素晴らしい旋律の曲、リズム感あふれるタンゴ、しとやかに、しんみりとした曲、中には激しい感情をピアノにぶつける力強い演奏と存分に名曲に酔いしれた。映画「戦場のピアニスト」でも演奏されたショパンの名曲「ノクターン第20番」の何かを語りかけているような、もの悲しい旋律に引き込まれていた。時には、ピアノはいくつの部品からできているか、出来上がってきた歴史は、といった大学の授業を垣間見るような話を交えていた。アンコールでは、ショパンのアベマリアで厳かに静かに閉じられた。
緑園サロン代表の飯塚壽子さんは、「今日は、私の知らない初めて見る方もたくさんおられ、こんなに大勢参加していただき、びっくりしている。創立以来10年続けてこられたのも、緑園の皆さんを中心とした関係者のご支援のたまもの。ぜひこれからも温かく見守ってほしい。また毎月サロンを開催しているので、是非お気軽に参加してほしい。」と語っていた。 |