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緑園地区社協・民生委員・保健活動委員・友愛活動委員の交流会
高齢者の見守り、孤独防止、健康管理など意見交換
地域全体での見守りが必要

合同会の会場  
合同会の会場  
 緑園地区社会福祉協議会(会長:菅野英夫)は「高齢者の見守り、孤独防止、健康管理などについての意見交換」をテーマに、同地区の民生児童委員、保健活動推進委員、友愛活動委員(シニアクラブ)との合同交流会を8月23日(日)緑園地域交流センターで開催、上記各委員のほか泉区役所、泉区社協、新橋地域ケアプラザからも参加した。

 冒頭、菅野会長から、中学校設置の方向付け、災害時要援護者対応の動き、緑園都市コミュニティ協会(RCA)との話合い、周回バスの試行運行、防犯カメラ設置など、当地区の動きを紹介、さらに当会合のコーディネーター役のシニア連合会長の後藤登美雄氏から、今日の趣旨について説明後、話合に入った。

 当地の高齢化率は、横浜市や泉区全体との比較ではまだ低いが、住宅地として開発されてから28年を経過し、高齢化が進んできた。そして今後それが一挙に進む傾向にある。
  緑園地区 年齢構成 平成27年3月現在
  緑園地区 年齢構成 平成27年3月現在
これらを背景に、一人暮らしの高齢者や高齢者世帯に対する支援について、現状や問題点について、それぞれの立場から意見、情報を出し合い、今後の活動に活かそうと開催に至った。

 当地区内では自治会、民生、高齢者サロンなどで常設ではないが、居場所活動を行っており、参加意欲も高く、情報交換の良い場となっている。しかし、坂の多い当地区では、より身近な場所でのものを、という希望も多い。

 自治会未加入者で、一人住まいの高齢者は近くに子どもが住んでいるので、対応は結構と言うが、孤立化になりやすい。また一人ひとり人生観が違うことから、孤立化もある程度あるが、助けてほしいというシグナルに気付く〝つながり”を持つ仕組みを。元気な高齢者の集いとなっているシニアクラブでは、退会者のフォローに不安があるが、民生や包括支援センターへのつなぎをしてほしい。

 認知症での相談者の例から、要援護者の把握が難しいとの意見や、一方、75歳以上の一人暮らしに対する行政の取組みで、民生委としては、その部分ではありがたく思っている。手上げ方式では手上げしないが要援護者と思われる人も多いと思われ、情報共有方式も相談していきたい。
 
   

 健康づくりという面では、当地区では緑園スポーツ・文化クラブ(RSC)で行っている健康体操は希望者が多く、スタッフ不足の状態。サロンや居場所などでの活動の中で体操を組み込んできている。また、保健活動推進では、毎年実施している体力測定では行列の状態。食事、歯の健康面やそういったところに参加できない人の健康管理も課題だ。

 以上のような意見も、時間的制約から、結論の出るまでの討論とはならなかったが、それぞれの立場からの現状、要望などが出されていた。

 当地区民生児童委員協議会の牛見とも子会長は、「貴重な意見交換ができたと思うが、まだまだ不十分。今後こういった関係者との意見・情報交換の機会を続けていきたい。高齢化が進む中で、その対応は地域全体で見守りしていかなければならないことで、民生委、自治会・連合自治会、地区社協が互いに‟つながり”を作ることが必要です。次回会合には、ぜひ自治会からの参加を希望したい。」と締めのあいさつで語っていた。