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植物油の基礎知識を話す横溝氏 |
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三大栄養素としての脂質、中でも植物の種子や果実からとった植物油は、効率的なエネルギー源としてだけでなく、多くの生理機能を活性化させる働きがある。そういったものを正しい使い方をするために「共に食の安全を学ぼう」として、緑園消費生活推進委員会(代表:藤田敏男氏)は、6月30日(火)午前、緑園地域交流センターで「食用油の基礎知識」講演会を開催した。
冒頭、横溝和久氏(味の素樺央研究所、H-オイルミルズ品質保証・環境部部長)から、紀元前2500年のエジプトの時代や室町・江戸時代の日本における搾油の様子から始まり、必須脂肪酸の供給源、脂溶性ビタミンの吸収、ビタミンE供給源、同Cの破壊防止等の植物油の働き、大豆、菜種、トウモロコシなど原料となる植物の種類とその特徴、製造過程(ビデを観賞)などを説明。
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試食会での様子 |
続いて、味の素外Bで緑園2丁目自治会長でもある長谷川幹夫氏から、油の劣化現象、それを抑制するには、賞味期限は、上手な使い方、廃油の有効利用、揚げ物事故防止などについて説明があった。劣化の原因は酸素との結合で、温度、光、金属類などがそれを促進すること。金属・着色ガラス、透明ガラス、プラスチックなど包装材料によって未開封下でも賞味期限が異なる。野菜、白身魚、アジの素揚げなど揚げ物の種類によって劣化の程度が異なるなど、実際の使用に当っての注意事項などを質問を交えながら紹介していた。
別室には、植物油の種類(大豆油、菜種油、コーン油、オリーブ油)による風味の比較をしてもらうために用意されたクルトン、特定保健用食品「健康サララ」で揚げた海老の天ぷら、お好みの風味油を選んでのパスタが用意され、参加者全員が、この試食会でそれぞれが思い思いにその違いを味わっていた。 |