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今回の訓練内容は、横浜市消防局緊急対策課作成の「地域防災拠点訓練マニュアル」の訓練1「拠点開設訓練」、訓練2「避難者受入れ訓練」、訓練3「避難場所割り振り訓練」を中心に行われた。 同拠点の管轄区域は泉区緑園の4自治会、戸塚区名瀬の3自治会の合計7自治会。それぞれの「いっとき避難所」に集まった避難住民は、数グループに分かれ、当拠点に9時半から45分に到着した。
自治会名が表示された受付で、避難住民は各自記名後、運営委員の誘導で避難場所となっている体育館に入った。外は明るいが、館内は暗幕が下され、消灯されているため暗いが、灯光器の照明を頼りに、自治会ごとにブルーシートが敷かれた位置にまで誘導され、座り込んでいた。真冬ということもあり、暖房機が使用されていたため、寒さはあまり感じられなかった。 10時に各自治会からの避難住民がそろったところで、館内点灯の上、山川運営委員の司会で、井上委員長から訓練内容、状況の説明や訓練に参加した各自治会長、消防出張所長、緑園東小学校長、行政職員の紹介があった。泉区総務課危機管理担当係長山本氏による防災講演会では、泉区における災害時応急医療救護体制、地域防災拠点を中心とした区災害対策本部・自治会の防災組織・特別避難所等の、それぞれの役割と関連について説明された。
今日は区内でも数箇所の拠点で訓練が行われており、山本氏はそれらを駆け回る役割を持っていたため、当拠点到着までの間、過去の大災害時の困りごとのトップはトイレ問題であったことなどのトイレ事情と各家庭での簡易トイレの備えについて、食料物資班の江尻運営委員は住民に呼びかけていた。 校庭の一画では、アマチュア無線協力会メンバーが、アンテナを立て、区内各所と無線通信の訓練を繰り返していた。 片づけ終了後、運営委員、学校関係者、行政職員が残り、反省会が行われた。受付と避難場所への誘導、夜間や雨天時の方法、避難者名簿記帳方法、避難場所のレイアウト、要援護者の取扱い、備蓄倉庫の棚卸と整理、倉庫の夜間照明、炊飯器故障など問題点や意見が交わされていた。 |