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湯浅さんを紹介 |
「アニサキス症というのをご存知ですか。アニサキスは海産動物に寄生する寄生虫。刺身、締めサバなどの経口摂取が原因で、食後数時間のうちに激しい腹痛と嘔吐が始まる。胃壁や腸壁を食い破ろうとするために生ずる症状。アニサキスは加熱だけでなく、冷凍することで死滅させられる。」と語るのは、泉区保健福祉センター生活衛生課の衛生監視員の湯原一郎さん。
「食の安全について」の講演会が、緑園地区消費生活推進員主催で、7月17日(火)、緑園地域交流センターで開かれた。講師の湯原さんは、最近の話題の生牛肉レバーを始め、食中毒全般、食品添加物、輸入食品、放射性物質などについて講演。
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講演会会場 |
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食中毒の主な原因は、細菌、ウイルス、自然毒と化学物質がある。「細菌」には、サルモレラ菌のような感染型、ブドウ球菌のような毒素型がある。「ウイルス」は感染力の強いノロウイルスが代表的。「自然毒素」はキノコによる植物によるものと、フグやホタテ貝など動物によるもの。「化学物質」では、メタノールの誤飲、劣化した油脂類などが挙げられる、としてそれぞれの注意点について語った。
細菌は、温度や湿度などの条件がそろうと食物の中で増殖し、その食物を食べることにより食中毒を引き起こす。種類により異なるが、20分で倍増する。一方、ウイルスは、人から人へと、手や食べ物などを通じて体内に入ると、腸管内で増殖し、食中毒を引き起こす。代表的なノロウイルスは、調理者から食品を介して感染する場合が多く、ほかに二枚貝に潜んでいることもある。
食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内へ進入することによって発生するため、予防3原則として、@洗浄:手には様々な多くに雑菌が付着しているため、良くてお洗うこと。手洗いチェッカーが区役所にあるので、希望があれば貸し出す、とのこと。A加熱、冷温で殺菌:冷蔵庫に入れても、細菌はゆっくりと増殖するので、早めに食べること。B区分け:肉、魚を調理した器具で野菜の調理をしないとか、よく殺菌して使うなど、を挙げて注意を促していた。 |