消火、放水、照明、情報連絡、搬送 | ||||
緑園6丁目防火防災部、家庭防災員 共同主催 | ||||
当地区の被害想定は、東日本大震災というより、大都市圏の阪神淡路大震災のものに近いと考えられる。また、当地区は新しい街で、すべて建築基準法改定後の建物ということもあり、家屋内の事故や火災が被害の中心と考えられることから、今回の訓練は消火器使用、マンホールからの放水、発電機を使った夜間照明、丁目内や地域防災拠点との情報連絡に使用するトランシーバー、それを使った負傷者の連絡・救出などが企画されていた。
早朝、同公園には同自治会の役員たちにより、この日の訓練に使う受付用のテント、テーブル、いす等や、訓練に使用するリヤカー、放水用ホースセット、発電機、照明器具、担架などの資機材が同公園内にある備蓄庫から体験予定場所に並べられていた。 早朝は若干寒いということもあったが、準備が整った時刻には、大分温かくなり好天気の中訓練が開始された。 橋本所長ほか、緑園消防出張所の署員の指導で、道具類の一つ一つの取扱いに当っての模範演技のほか、実施に当って手を挿まないように、腰痛にならない姿勢でといった注意事項の説明を受けた。その後参加者は交互に、体験を繰り返した。消火器は、各家庭に置いてはあるが、実際に使ったことがないため、簡単な操作ではあるが、迷う人もいた。さらに経験の機会の少ない放水では、介助されながらということもあり、一度はやってみたかったと言いながら、女性群も積極的に体験していた。夜間照明では、発電機のエンジン始動を中心に行われていた。 トランシーバーの使い方を参加者が輪になり、経験者から話を聞き、使ってみるという間に、当本部に負傷者を安全な場所までの搬送依頼の連絡が入り、担架持参で駆け付け、当公園まで搬送してくるというデモンストレーションも行われた。 同丁目では、災害時の地域支え合いの取組みを始めていることもあり、昨年は各種搬送法につき集中的に行われたが、来年度は、要援護者も参加した訓練を考えたいと、防火防災部の江尻部長は、終了のあいさつの中で話をしていた。 |
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