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AEDも含めた救急法の講習会
緑園6丁目防火防災部

室橋所長の説明室橋所長の説明  
   
 ケガや交通事故などの外因死を除いた突然死の中で、6割以上を占めるのが心臓が原因となる「心臓突然死」。それもその半数は家庭で起こっていると言われている。

 人間の脳は2分以内に心肺蘇生が開始された場合の救命率は90%程度であるが、4分では50%、5分では25%程度となる。また心臓が止まると4分以内に脳に障害が発生すると言われている。 一方、救急車の到着には通報後、7分程度かかっている現状から、いざというと時、身近にいる人が、あわてず、安全確実・迅速に適切な応急手当、AEDを使用することで、救命率の向上が図れるとともに、後遺症を減らす効果がある。
 
 したがって、救急隊到着までの数分間(5〜6分)に「現場に居合わせた人(これを「バイスタンダー」「市民救助者」と呼ぶ)による心肺蘇生法(CPR)が行われるかどうかが救命率に大きく左右する。 CPRとは脳への酸素供給維持である。脳自体には酸素を蓄える能力がなく、呼吸が止まってから4〜6分で低酸素による不可逆的な状態に陥る。そのため一刻も早く脳に酸素を送る必要がある。

 最近、駅やデパート、公共施設等でAED(自動体外式除細動器)の設置が目立つようになってきている。しかし、あることは知っていても、使い方が分からないと、いざという時に役に立たない。そういったことから、緑園6丁目防火防災部は7月6日(土)、緑園クラブハウスで、泉消防署の協力のもと、AEDを含めた救急法の講習会を開いた。
  トップ演技者は指導を受けながら
   トップ演技者は指導を受けながら


 泉消防署緑園消防出張所の室橋所長の指導の下、体験を行った。体験では「傷病者の発見・観察、意識の確認(声掛けと肩をを叩いて、反応があるか)、協力者要請(119への通報、AED手配)、気道確保、胸骨圧迫(心臓マッサージ、100回/分を30回)、人工呼吸(鼻を押さえ胸部がふくらむよう息を約1秒吹き込む、2回)、AED到着後、使用(胸体が濡れていれば拭き取る。それ以外の手順はAEDの音声ガイダンスに従う。)という手順。手順の中で、胸骨圧迫が最優先で、ともかく早く始め、極力中断しないこと、との注意を繰り返し受けながら、参加した人たちは2人1組となって、一連の動作を繰り返し体験を行った。
 今回参加者が少なかったこともあり、全員十分に体験ができたようだ。ある参加者は、実際に体験してみて、見たり聞いたりしたこととは全く違い、いい体験講習会だった、と語っていた。