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緑園地区の “ふれあい・仲間づくり・助け合い” を行い、「地域活性」を目的とする「タスカル」の新春講演会が2月17日(日)緑園地域交流センターで開かれた。 緑園地区も開発から4半世紀が経ち、昨日の泉区長の講演にあるように人口減少に加え、高齢化が進む一方、子育て層の流出とそれに伴う子供の減少ということから、今後の街づくりに課題を抱えている。
当地区を開発した相鉄グループが平成29年に創立100周年を迎えるに当り、都心乗り入れを好機とした成長戦略ロードマップ “Vision 100” を発表した。これは平成31年度を目標年度とするグループビジョンで、その重点プロジェクトの一つとして「いずみ野線沿線駅前街区リノベーション計画」が採り上げられている。そのため、そのコンセプトや内容を聴こうと、相鉄ホールディングス褐o営戦略室課長の浅岡淳太氏を招いて「夢のあるまちづくり」というテーマで語ってもらった。同氏は、緑園都市をはじめ沿線の大規模住宅地開発に携わってきた。 「街づくり」は、建物や施設の整備、まちおこし(活性化)、資産価値の向上といったものがあるが、もうひとつの視点が必要では。それは、誰のため、という点。現在の住民だけでなく、次の時代の子供たちにとっても、幸せに、豊かに生活できるための取組みでは。 いずみ野線沿線の住宅地は、緑園より先行して開発されたところもあり、当地より深刻なところもある。今まで各私鉄は特に高度成長期は仲良し仲間であったが、これからは人口の取り合いの時代。そのため、いかに魅力ある街にするかがポイント。人生の中で住み替え時期として「就職期」、「結婚〜子供の就学期」、「退職期・親の介護期」が考えられる。 相鉄沿線の街を魅力ある街にするには、@一人立ちを応援する街(就職を機に一人暮らし、職場の近さ・利便性)、A家族の暮らしを応援する街(子育てしやすい、親元に近い、マイホーム)、Bシニアライフを応援する街(老後の住みやすさ、親の世話に便利)が、それぞれ循環するイメージが望ましい。 「選ばれる沿線」とは、@「横浜に住む」プライドと品位のある街、A都会と近接した自然あふれる街」、Bエリアごとに魅力と活気あふれる街がある沿線。「ときめき」と「やすらぎ」が調和した、自分らしい暮らしができる街が「相鉄の理想像」で、その実現が相鉄の存在意義だ、とした。 講演後の質疑だけでなく、懇親会の中でも、参加者から居場所づくり問題、店舗開発、高齢者特別運賃制度など、いろいろと質問や意見が出されていた。 |