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2018年「タスカル」報告会と第1回交流会
幼児保育・子育て支援について、保育園園長は語る
 第2部は、交流懇親会

 
 「緑園に住むすべての人々との横断的な結びあい」を基本理念とする「 タスカル」の2018年報告会と「幼児保育と子育て支援について」の講演、続いて恒例の交流懇親会が5月13日(日)緑園地域交流センターで開かれた。

 第1部として、当会は「総会」よりも【報告会】のほうが似つかわしいということで、昨年度の事業報告、今年度の事業計画について説明があった。

 第2部は「幼児保育や子育て支援について語る」をテーマに小学館アカデミーりょくえんとし保育園の高橋伊豆美園長と緑園なえば保育園の向田まり子園長の講演があった。
   

 高橋園長は「園の近況や新しい取り組み」をテーマに、発達障がい幼児・児童を抱えた方々の育て方などを自由に話し合える「憩いの場」を保育園の空き教室(土曜日)で開き、地域のいろいろな人との交流を増やし、「まち」全体が家族といえる緑園を目指している、と語る。この名称について、「ちょっと気になる私の子育て相談室」、「お気軽ワイワイ子育てお悩み相談室」といったものを考えている。
 発達障がいは、先天的な脳機能障害等が原因で、見えにくい障害。あるデータによると発生可能性は6.5%ほどと言われている。コミュニケーション能力に問題が出るが、いろいろな人がいる中での一つの個性ともいえる。誰でもが過ごせる街に、という思いでスタートした、としていた。

 向田園長は「幼児教育の近況や課題への取組みについて」をテーマに語ってくれた。同園開設以来16年目に入り、地域の方々に大変感謝している。働く女性が増加し、現在0~2歳児の入園希望が多い。緑園の小中一貫校開校の影響もあり、他地域からの転居家族の入園児も増え始めている。16年も経過すると当園卒園児が親となり、その子の入園も出てきている。核家族化となり、モデリングのない中での子育てに悩むママたち。インターネットなどで情報が多い中で、育児のママは決断に悩み、相談を求める。
   
 緑園地区は入園希望者が多いが、区内でも地域による、と区役所課長からコメント。親の働きの多様化で、週3日といった入園希望もあり、幼稚園、保育園とは違った制度も必要となってきている。
 緑園には保育園、親と子の居場所、赤ちゃん教室など育児・子育ての団体、施設があるが、個々の活動となっており、それらが線として結ばれ、さらに面となり、地域全体で育児・保育が行われるようになることを願っている。また、活動場所として、例えば緑園西小学校跡地の活用などが可能となることを希望している、と語っていた。

 第3部は、恒例となっている懇親交流会に移り、会員だけでなく、今日参加の来賓の皆さんとの懇親と情報交換が行われた。 今日の会には緑園住民のほか、来賓として横浜市まちづくりコーディネーターの山路清隆氏、泉区役所、新橋地域ケアプラザ、相鉄などからも参じてくれていた。