2014年10月30日号

RCA
住民主体の街づくり進む
「町は共有財産」が合言葉

  フェリス留学生歓迎会(10月25日・緑園クラブハウス) 
   フェリス留学生歓迎会
(10月25日・緑園クラブハウス)
 27年前に地権者らによって発足した緑園都市コミュニティ協会(RCA・上島義博理事長)。町内会単位の自治会とは異なり、エリア全体の街づくりを考えた取組みを進めている。10月25日には留学生と交流会を開いた。
 
 緑園都市コミュニティ協会が設立されたのは1987年。緑豊かな住環境に恵まれた緑園の街全体を「暮らす人々が共有財産ととらえ、いつまでも住みよい町として維持管理していくこと」が目的だった。

 住宅地、商業地といった町並みづくりや大学・小中学校・商店街との連携など住民が主体となってアイデアを持ち寄り、居住環境を創造していくことが特徴。協会は分野別に緑化推進や国際交流、文化活動、サークル・スポーツなど6つの委員会で構成され課題に取り組んでいる。

 各種イベント時は町内会の回覧板やホームページなどで告知をして協会挙げて参加者を募る。例えば花の頒布会は「街並みを美しい花で飾ろう」が合言葉で、毎年2回実施。居住者たちが家の周りの二段植栽帯や玄関先を競うように花で飾ることで、緑園全体が花に包まれる効果があるという。この他、駅前花壇の植え替えを行い、歩行者の目を楽しませる工夫をしている。

 10月25日には、交換留学生としてフェリス女学院大学に9月から通う4人を招待し、歓迎会を実施した。国際交流委員会が主催する取り組みに、中国やスロバキア出身の留学生らが参加。食事をしながら交流を深めた。年末には緑園連合自治会と共同で、地域住民全員で一斉清掃も予定されている。毎週火・木曜は児童の下校時に、1時間かけて緑園全体をパトロールし、子どもたちのケアにも力を入れている。上島理事長は「自治会と両立して、緑園が住みよい町になることが一番の望み」と話した。