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伊達さんは、2歳から緑園に在住し緑園東小学校卒業、現在明治大学国際日本学部国際日本学科4年生、2019年9月~2020年2月のポーランド国立ウッヂ大学国際政治学科への留学経験およびヨーロッパ周遊について講演された。当日は、講師・講師のお母様や司会進行・事務局等も含めて21名が出席した。 1.留学に至ったきっかけ、志望理由 ・中学3年の修学旅行でニュージーランドに3週間滞在し英語のネイティブ スピーカーに接し海外留学に憧れ、明治大学国際日本学部に進学した。 大学ではネイティブの教授との意思疎通や英語レポートに苦労し、途中の “サボリ”もあり交換留学生試験に不合格、その後一念発起してカナダで1ケ月勉強するなどして見事合格した。 2.ポーランドの大学への留学の志望理由は、 ①96 ケ国から留学生受入れという多様性 ②ヨーロッパのへその位置にあること ③入学後に授業を選択可能であること ④明治大学ではウッヂ大学派遣は2年目であり新鮮さに魅力であったこと ⑤物価の安さと治安の良さ ⑤日本人留学生が少ないことが決め手であっ た。 3.ポーランド概観 ・ポーランドは人口約3,839万人、面積約312.6㎢、955がカトリック教徒、10世紀建国以来、複数回国家消滅という苦難の歴史を背負っているコットも有、国民の国を守ろうとする信念や団結力は、とても強い。 ・母語はポーランド語、観光地以外では英語はあまり通じずGoogle翻訳が必須。留学費用は、明治大学支援金10万円・ JASSO(国の海外留学支援機関35万円)・貯金20万円を元手に、ウッヂ大学の授業料無料、日本の1/3位の物価などでやり 繰りした ・都市交通は、トラム・バス・Uber(タクシー)・ 鉄道(席は早い者勝ち…並ばない) ・ヨーロッパ各国の料理が味わえ、日本食もある。ジョージア料理やユダヤ料理など珍しい料理もあり、衛生面の問題はない 。ポーランド料理は、玉ねぎ(酢漬け)が中心で主食はクレープ(名前はパンケーキ)で、何でも挟んでおやつにもなる 。揚げドーナツの食べ歩きは一般的で、ごはん食べたいときはインド料理(タイ米のような細長い米)を食べに行った。 トルコ料理も比較的多い。 ・スーパーマーケットでは、酢漬けや乾燥肉が多くとても量が多い。 ヨーロッパでは珍しくコンビニがあるが、日本のように夜中までは開いて いない。 4.ポーランドでの生活・余暇や感じたこと ・9月出発、カタールエアで13時間位のフライト、 入寮、入学手続き。 ウェルカムパーティ(クラブのような薄暗い雰囲気)、近所を散策すると ショパンの銅像が目につく。ショッピングモールに通う。 ・10月授業。サッカー、バレーボール観戦。 ・11月授業。ゲットー(迫害を受けた人が収容された施設)見学、墓地の祭り ・12月授業。クリスマス休暇。 ・1月スケート、テスト(筆記・口頭)・プレゼン発表・レポート提出 退寮 ⇒ヨーロッパ周遊へ 5・ポーランドでは、各国の留学生と接して、日本が恵まれた環境にあること、日本の技術力が高いこと、他国の留学生の 社会問題への意識が高いこと、自己主張や自己発信の大切さを感じるとともに、自分が無意識に持っていた差別や偏見 への気づきがあった。留学中に、ジェンダーに関する授業も受講した。 6・ポーランドの大学への留学のメリットは、ヨーロッパ各国に友達ができることや日本人が少ないことである。 デメリットは、各国の留学生が必ずしも英語が流暢とは限らず、英語をガッツリ勉強したい学生には不向きである。 ただしその分、気後れせず皆で何とか意思疎通を図り助け合う気持ちを持てたことは良いことでもあった。 7.主要都市概観 ・ワルシャワ 首都、高層ビルが立ち並ぶ第1の都市 ・クラクフ ポーランド第2の都市、1時間でアウシュビッツに行ける。 ・ブロツワフ おとぎ話の小人がいる町 ・ポズナン クロワッサン発祥の地 ・カトヴィチェ 治安が悪い(残念) ・グダニスク バルト海に面する都市 /ソポト 歪んだ家で有名な観光地 ポーランドは、カラフルな塗装の家が多く、どの町もあまり変わらない。 8.ヨーロッパ周遊 ・留学終了後友人とヨーロッパ周遊旅行、イタリア・スペインでは母と妹も合流した。 行先:ドイツ/ミュンヘン、オーストリア/ウイーン、フランス/パリ、スウェーデン/ストックホルム、 イギリス/ロンドン、 イタリア/ローマ、フィレンチェ、ミラノ、スペイン/バルセロナ、フィンランド、 エストニア、ラトビア、リトアニア 〔文責:国際交流委員 桑山賢治〕 |