緑園国際交流 トークサロン 第152回 | |||||||
多様性に富んだ 美しさの国 ネパール | |||||||
ネパール大使館 次席参事官 Ambika Josh さん、(通訳)Jigyan Kumar Thapa さん | |||||||
今回のスピーカーはネパール大使館次席/参事官のAmbika Joshiさん。テーマは「多様性にとんだ比類にない美しい 国 ネパール」。通訳は横浜国大大学院卒で現在「かながわ国際交流財団」勤務中のJigyan Kumar Thapaさん。Thapaさんは横国大留学中の2005(平成17)年2月に、第52回トークサロンで「悠久の国ネパール」をテーマにスピーカーをしてくれていました。それからちょうど100回目の第152回に対し「何か縁を感じる」と語っていました。 初めに今日の参加者及びRCAの活動への感心を含む挨拶をされ、また、日本への友好の心情について触れられた。 その後、スクリーンへの映写を通してネパールの多様性、特に自然、文化、伝統、言語、民族性等の観点から下記の点についてお話があった。 1.三角形を組み合わせた国旗の意味:世界で唯一の四角形でない国旗で、ネパール王家と宰相家の三角旗を 組合わせ、ヒマラヤ山脈の山並みとともに、二大宗教であるヒンドゥ教と仏教を意味しているそうだ。 2.エベレストを中心とする厳しい中に美しさもある山岳風景 誇り 4.クマリ(3~4歳から初潮迄の女子で生き神とされる)の神 性 5.年によって見直されるというカレンダーの流動性 6.ネパール固有の鳥の種類 7.カラス、牛、犬、蛇などを祭る動物祭の数々 8.兄弟や女性を祝う祭りもあり、とにかく祭りが多い 9.1956年に始まった日本との友好関係 (姉妹都市交流も盛ん 長野県松本市、富山県砺波区など) 10.北の山岳地帯は中国に接し、南の丘陵地や平野部はインドに 隣接。国全体では山岳部15%、丘陵地68%、平地17% そのほか、食生活や観光、ベンガルドラをはじめとする野生動物についての話があった。 中心テーマである多様性については、中国とインドに挟まれた内陸の小国で、古くから異なる民族・文化が 交わり、宗教、伝統などが入交り、独特なネパール文化となっている。また、南部のインドと続く平原の最低地 では海抜60m、北部はヒマラヤ山脈、中国との国境地帯は標高8,000mを超える。自然豊かな国で、多様な 生物種が生息していると紹介していた。 最後にお国のアピールと、直行の航空便も定期的に運行されているので、ぜひ日本の皆さんもネパールに、と話され、盛況のうちに終えられた。 次に質疑の時間となり参加者から次々と質問が出されていた。 1.カトマンズ地震の復興は? →2015年4月にM7.8の地震が発生、大被害となりまし たが、日本を含む世界からの多大なる支援により、 生活環境は改善されている。 通訳のThapaさんは東日本大震災時(2011/3)在日しており 東北各県をボランティアで支援活動をされていたとのこと 2.ネパールの起源は? →坊さん(ネ)が悟りを開いた(パール)というのが語 源だが、1800年代にそれまでのいくつかの小国を 統一した王がいたとされている。 3.最近の温暖化の影響は? →氷河の減少等温暖化の影響は感じているので、皆で対策を考えていきたい。 4.クマリ期間を終えた女子はどうなるのか? →普通の女子に戻る。勿論、元クマリとして尊敬を集め、国からの支給もそれなりにある。 5.エベレスト登頂の危険性は解決されたのか? →登頂許可の段階で厳しいチェックを受けることで対応している |