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モンゴルの歴史と文化
草原の国、小人口で経済格差,、でも親日・・・
~ 緑園国際交流 第104回 トークサロン ~

 
 草原の国モンゴルの歴史と文化を紹介してもらおうと、緑園都市コミュニティ協会(RCA)国際交流委員会は、神奈川県国際研修センターに研修生としてモンゴルから来日いるガンボルド・ナンデンゴーさんを招き、第104回トークサロンを開いた。

 ガンボルドさんは、モンゴル保健科学大学で日本語講師をしており、現在、日本語教育についての研修を横浜国際高校、国際言語文化アカデミア、横浜国大で行っている。今回の講演も当然すべて日本語で通していた。

 モンゴルの遊牧民族を統一し、中国北部・中央アジア・東ヨーロッパなどを征服、モンゴル帝国の基盤を気付きあげた13世紀初頭のジンギス・カン時代から始まり、20世紀に入ってからの革命でモンゴル人民共和国成立。20世紀末には、モンゴル国に改称、社会主義を放棄。経済成長を重視するあまり、貧富の格差が拡大、深刻な就職難が続いている。

 北はロシア(北の国と言っている)、南は中国(南の国と言っている)に挟まれた国土。四季があり気候に恵まれ、
季節が変わると景色も変わる。山、湖、川、砂漠、奇岩など観光を紹介。
 人口は約300万人、93%はモンゴル系だが、多くの民族系があり、言語もそれぞれだ。
 政治・経済の中心地である首都ウランバートルの人口は、市場経済への移行後ますます増え、全国の40%台にもなり、交通渋滞も発生の状況。市内の主要建物、記念物、交通機関、貧富の格差からマンション形式、一戸建てなど住宅事情等紹介。
 草原での牧畜生活からの移住者が急増し、首都周辺地域にゲル(テント)や簡単な家を建てる「ゲル地区」が拡がっており、インフラ未整備なことから深刻な課題となっている。
;ウランバートル市内  
 ウランバートル市内  

 同国の基幹産業でもある農牧業での牧民の生活、それにつながる食生活、乳製品、料理の種類、伝統的料理「ホルホグ」、続いて民族衣装、お祭り、宗教と画像の示しながら紹介。 また、DVDを使い、「長歌」などの歌、「曲芸的踊り」などの踊りを紹介した。

 今回の参加者は、多くはなかったが、参加者からの質問が多く、丁寧に質疑を交わしながら、答えていた。「好感度は、日本が一番」「人口が少ないのは、例えば12世紀の侵攻先での定着が多いことから、その傾向があるのでは」「蒙古斑はモンゴルは当然、日本、朝鮮、インディアンにも」「言葉は、語順が日本、朝鮮と同じだ」「付加価値税は10%」「経済格差で、大学進学できない人が多く、大卒でないと職場が限られる。貧富格差の悪循環」「男児平等に働いている」など。