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ソウル生まれのチョさんは、文科省国費留学生として2010年に大阪大学で日本語研修を受け、2011年から横浜国立大学経営学部に入学。 卒業後は、金融、保険といった関係の日本企業への就職を希望している、とのこと.。 世界で兵役制を実施している国を世界地図で見せてくれたが、面積的には、ざっと半分かな、と感じる。 韓国は憲法上、国民は「兵役義務」を負うとしており兵役制を採用している。韓国と北朝鮮に分断されることとなった朝鮮戦争は、休戦協定で「休戦」となっているだけで、いまだ【戦時】。チョさんは2014年から2年間兵役に入っていた。 兵役の種類としては、陸軍、海軍、空軍、義務警察、海洋警察、公益勤務要員など数多くの職種がある。兵役者の大半は陸軍へ配属される。海軍は基本的に船で生活。空軍は施設・発電・防空・整備など特殊な職種が多く、社会経験を経た人たちが多く配属、勤務期間も24カ月と一番長い。義務警察は陸軍所属で戦争時は陸軍として参戦することになるが、平時は市民に近いところで働く。チョさんが所属していた海洋警察は海軍に所属している。近海警備が多かった。またチョさんは炊事兵として勤務。乗船兵30~50人分の韓国料理を作っていたとのこと。料理は得意とおこと。公益勤務要員は国営地下鉄・図書館など公共施設での勤務で入隊検査の判定が低かった人に限られている。
入隊検査は厳しく、心理・身体・適正などの検査を経て判定される。希望職種を選べ、入隊通知後入隊、2か月間は訓練兵。6時半起床、22時就寝。1日7時間は訓練等の日課。この期間が一番辛い。 身体障害者、孤児、3人以上の子ども持つ人、月収15万円以下の4人家族、オリンピック金メダリスト保持者などは、兵役免除される。 韓国の古い冗談としての「女性が嫌がる話」としては、3位「軍隊の話」、2位「サッカーの話」、1位「軍隊でサッカーをした話」だといわれている。 兵役除隊者は、「もう1回行きますか」に対し、「いいえ」がほとんど。 兵役の社会的貢献効果として、①テロ対策、②社会の治安、③1人前になって帰ってくる、を挙げていた。一方、兵役の問題として、①強制徴兵によるストレス、②学業の中断、就職問題、③軍隊維持への膨大なコスト、としていた。 韓国人は「できることなら行きたくないが、仕方がない」と捉えているが、世論としては「軍隊に行ってこそ1人前」、「国防の義務を果たしてこそ韓国男児」という意識が強く、軍隊生活を通して愛国心・家族への愛・自立心など多くのことを体得するという考え方が浸透している。しかし、情勢の変化から、「志願」「拒否」など考え方も多様化してきている。 韓国の受験戦争は世界的に知られている。小さいころから進学競争が激しい競争社会が続き、高学歴社会に。そのため新卒年齢の上昇。特に女性は高学歴化し、女性のキャリア重視で晩婚化。結果少子高齢化に。経済産業界は、一部の大企業、特に社会的の影響力ある財閥だけに絞られる。中小企業が育たず、就職難となっている。 ノーベル賞の受賞発表時期になると、韓国でも話題になるが、なかなか受賞者が現れないが、という質問に対し、上記社会環境から、優秀な人は外に出て、しまうからとも言えるる。海外で活躍している人も多い、としていた。 また、韓国は北朝鮮を、どう思っているかとの質問に対し、同じ民族で、現在は大変厳しい生活をしていることから、可哀想で助けられないか、と感じている。 参加者からは、朝鮮半島は世界の政治情勢から起こってしまった朝鮮戦争で分断されてしまったが、日本から最も近く、歴史的にも関係が深かった間柄。ぜひ、良い関係を持ち続けていくべきでではないか、との声が上がっていた。 |
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