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緑園国際交流サロン 第167回 トークサロン |
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| カザフスタン共和国 ユーラシアのハート・大草原の国 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
講師は同国出身での横浜国大博士課程留学生 |
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| 悠久の歴史と近代的で急速に発展する現在の姿 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 国旗 | 国旗、国章の画像をクリックすると、その紹介画面が出ます。 |
国章 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
スピーチの前半では、カザフスタンの広大さと多様性が紹介されました。同国は中央アジアおよびヨーロッパにまたがり、世界で9番目に広い総面積約272万平方キロメートル(日本の7倍)、 人口は2080万人(2025年国連)で、カザフ人(71.5%)、ロシア人(14.4%)を始め、130以上の民族が共生しています。宗教面でも、イスラム教(70~72%)を筆頭に、キリスト教など多様な宗教が平和に共存しており、他国に比べ寛容性が高いことが特徴とのことです。
歴史についての解説では、遊牧民のルーツから近現代に至るまで、非常に奥深いものでした。15世紀に建国されたカザフ・ハン国の時代から、人々は厳しいし環境の中で、独自の遊牧文化を築きあげてきました。しかしソ連時代には、農業集団化による大飢饉や強制移住、さらにはセミパラチンスクでの456回にも及ぶ核実験など、国民は多大な苦難を経験しました。 そうした悲劇を乗り越え、1991年にヌルスルタン・ナザルバエフ初代大統領の基で独立を果たし、現在は、トカエフ大統領の下で発展を続けています。また、人類初の有人宇宙飛行が行われた「バイコヌール宇宙基地」がカザフスタンにあり、現在もロシアの宇宙開発の拠点として機能しているという興味深い事実も紹介されました。 参加者の関心を特に集めたのは、同国の豊かな文化や食生活の話題でした。伝統的な移動式住居「ユルタ」は、解体や運搬が容易で、木製の格子壁「ケレゲ」や天井の「シャ二ラク」からなる機能美を備えたものです。国章のデザインにも「シャ二ラク」が描かれ、家族や国民の団結を象徴しているそうです。 食文化においては、「べシュバルマク(5本の指)と呼ばれる肉と生地を茹でた国民食や、馬肉のソーセ―ジ「カジ―」、揚げパン「バウイルサック」などが紹介されました。これらが豊富に並べられる「ダスタルハン」という低い食卓は、この国の人々の深いおもてなしの心を表しています。言語についても、カザフ語は日本語と同じ「主語―目的語―動詞」の語順を持ち、 文法構造が非常に似ているという驚きの共通点が明らかになりました。 産業面では、カザフスタンがウラン生産が世界1位(世界生産量の約40%)であることや、豊富な石油資源、さらには小麦の世界的な輸出国であることが説明され、経済的なポテンシャルの高さがうかがえました。
最後のテーマは、日本とカザフスタンの関係です。第二次世界大戦後に多くの日本人がカザフスタンの労働収容所に抑留されたという悲しい歴史的接点から始まり、1992年の独立承認を経て、近年ではウランなどエネルギー分野や人的交流において関係が深まっています。、寿司や抹茶などの日本食、アニメやコスプレ文化、高品質な日本車が非常に人気であり、日本に対する好意的なイメージが広く定着しているとのお話がありました。 「ユーラシアのハート」と呼ばれるカザフスタンの悠久の歴史と近代的で急速に発展する現在の姿、そして日本との温かい繋がりに多角的な視点から伺うことができ、相互理解を深める素晴らしいトークサロンとなりました。
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